本巣市立本巣小学校 本巣市立本巣小学校 Motosu City Motosu Elementary School

校長挨拶

Principal’s Greeting

「自分でよく考える」本巣っ子に

 令和7年度がスタートしました。学校の教育目標「心ゆたかに たくましく 生きぬく子」の具現をめざし、笑顔と自信があふれる学校を創っていきたいと考えています。
今年度は43名の新1年生、2名の転入生を迎え、全校児童280名、職員44名の総勢324名でスタートしました。
 4月6日(日)本巣市に高速道路が開通しました。インターチェンジの入り口から、日本中の市や町につながっているのだと思うと、何だかワクワクしてきます。本巣市が大きく変わったのは高速道路の開通だけではありません。4月1日(火)より「本巣市子ども権利条例」が施行されました。この条例は、全国で初めて子どもが話し合ってつくった条例です。  
 本巣小学校では、「自分の幸せ」と「みんなの幸せ」について、何度も話し合いを繰り返しながら、「本巣小学校のとびきりの一条」を考えました。それが、「誰もが 楽しく遊んだり 安心して学んだりしながら みんなと生活できる権利」です。市内すべての学校でも同様の取組を行い、それぞれの学校の代表が集まって、さらにひとつにまとめ上げました。それが、「自分の学校は自分がつくる ~自分を認めてもらえる権利~」です。この言葉を「本巣市こども憲章」として、「本巣市子ども権利条例」の中に入れていただけることになりました。今年度から学校や保護者の皆さん、地域の皆さんでこの条例を大切に守っていきたいと思います。そして、皆で「子ども真ん中社会」の在り方を考えていきたいと思います。
 「子ども真ん中社会」とは、子どもや若者の視点に立って、子どもにとって最善の利益を第一に考え、当事者の意見を政策に反映する社会ビジョンです。全ての子どもや若者が、将来にわたって幸せな状態(ウェルビーイング)で生活を送ることができる社会を目指しています。学校でも子どもの学びの伴走者としての在り方を考えていく1年になります。
 さて、「自分でよく考える」本巣っ子になって欲しいという願いを込めて、本巣市出身の世界的な数学者「髙木貞治博士」について紹介します。髙木貞治博士は、十年ほどかけて一つの問題に取り組み、見事に「髙木類対論」として解決することができました。この十年の間、たった一人で取り組み続けました。そんな博士の言葉に「自分でよく考えなさい。」があります。誰でも答えがわからない問題に取り組むことは不安なものです。しかし、問題を解決するためには、きちんと自分の考えを見つめなおして、決してあきらめず考え続けることが大切です。これは勉強だけでなく、仲間との関係についても同じです。そんな、自分で考え、正しいと思うことを行動に移すことができる「たくましい人」になってほしいです。
 最後になりましたが、家庭、地域、学校がチームとなり、「家庭や地域とともに歩む学校」を目指し本巣地域の宝である子どもたちの成長を支援していきたいと考えています。今後とも本校の教育活動にご理解とご協力を頂きますようお願い申し上げます。
令和7年4月 校長 岡田英隆