本巣市立本巣小学校 本巣市立本巣小学校 Motosu City Motosu Elementary School

校長挨拶

Principal’s Greeting

「たくましさ」を身に付けた本巣っ子に


 今年度は46名の新1年生、1名の転入生を迎え、全校児童280名,職員47名の総勢327名でのスタートとなりました。学校の教育目標「心ゆたかにたくましく生きぬく子」の具現をめざし,笑顔と自信があふれる学校を創っていきたいと考えています。
 さて、表題に示しました「たくましさ」に込めた願いを書かせていただきます。「たくましさ」を辞書で調べてみると、「意志が強くて、くじけない」「力強く頼もしい」「体つきががっしりしていて強そうである」といった意味が記されています。そのことから、多くの人が、「たくましい」と実感する人は、「苦難を克服して力強く生きる人」のことを言います。
 では、「苦難を克服して力強く生きる人」とはどんな人のことでしょうか。私は「強さ」と「しなやかさ」を兼ね備えた人のことだと考えます。「しなやかさ」とは「弾力があってよくしなうさま。よくたわむさま」「人の姿態や動きがたおやかで優美なさま。また、落ち着いて、しとやかであるさま」の事を言います。よく「強さ」や「堅さ」を表現するときに「焼き物」が用いられます。「堅い」ものと「堅い」ものがぶつかると割れてしまうという話です。同じように堅い木と堅い木がぶつかると折れてしまいます。しかし、そこに「しなやかさ」が加わると折れなくなります。「竹」のような「強さ」と「しなやかさ」を、身に付けることができれば「たくましい」児童の育成に繋がると考えています。
また、竹がしなやかで折れない理由のひとつに「節」が挙げられます。この「節」があることで「強さ」と「粘り」が備わります。子どもたちにとって「節」とは、「学年が上がった時」「夏休みが始まる時」「前期が終わり、後期が始まる時」「新年を迎える時」などがあります。また、行動面でも、「自分の成長を認めてもらえた時」「自己肯定感や自己有用感を感じた時」なども大切な「節」になると思います。
 学校での経験は「たくましさ」を身に付けるために大切なものばかりです。春は、たけのこがぐんぐんと成長しています。たけのこの成長スピードは非常に速く、地表に出る頃には1日数cm、10日で数10cm程度伸びます。 ピーク時には1日で1m以上伸びることがあります。
 子どもたちの成長と重ね合わせると、今まさに多くの「学び」や「経験」をしていくことが「たくましさ」を身に付けるために大切だと思います。
 最後になりましたが、家庭、地域、学校がチームとなり、「家庭や地域とともに歩む学校」を目指し本巣地域の宝である子どもたちの成長を支援していきたいと考えています。今後とも本校の教育活動にご理解とご協力を頂きますようお願い申し上げます。

令和6年4月 校長 岡田英隆