本巣市立外山小学校 本巣市立外山小学校 Motosu CIty Toyama Elementary School

校長挨拶

Principal’s Greeting

外山小ホームページへようこそ 外山小学校 校長 戸村和夫


 外山小学校は、1967(S42)年旧本巣町立金原小学校と神海小学校が統合して開校し、
今年で57年目を迎える全校児童32名の小さな学校です。
 本校は、本巣市北部の中山間地域に位置し、美しい山々などの豊かな自然や文化、温かな地域
の人々の囲まれた学校です。校地内には、春には美しく咲き誇るサクラ、秋には本校のシンボルである黄色に染まり多くのギンナンが実るイチョウ、神海小学校から移植されたピンクの花が美しいサルスベリなど、多くの美しい木々にも囲まれています。
 本校の学校教育目標は「郷土を愛し、人間性豊かでたくましく生きぬく子」です。この目標は、本校がS40年代から一貫して変わることなく大切にしてきた目標です。「郷土を愛し」には、豊かな自然や文化にあふれる「ふるさと外山」を愛し、自信や誇りをもつことができる子を育成したいという願いを込めています。そして「人間性豊かでたくましく生きぬく子」には、学習においても、仕事においても、遊びにおいても「自分で頑張ること(自主性)」「仲間と頑張ること(社会性)」を大切にしながら、「たからものを創ること(創造性)」を、つまり教育の不易である子どもたちが自分の成長を実感できる教育の推進を図っていきたいという願いを込めています。
 子どもたちは明るく素直で、家庭や地域は学校の教育活動にはとても温かく協力的です。本校
の少人数という特長を活かしながら、一人一人の子どもの笑顔あふれる「小さくてもきらりと光る」学校を目指して、教職員一同取り組んでいきます。

≪令和6年度 始業式(4月8日) 校長の話≫

 さて、今日からみなさんは新しい学年になりました。進級おめでとう。
 新しく入学してくる新一年生はいませんが、先生たちとここにいるみなさんとで、心も体も元気いっぱい、みんな笑顔の外山小学校を作っていきましょう。
 さて、この週末は桜が満開で、多くの人がその美しさに心が和んだことと思います。ただ、この時期の主役は、足元にもいます。土の中からむっくりと顔を出し始めるといったら…。そう竹の子です。竹の子は、掘り起こさずにそのままにしておくと「竹」になります。今日は、その「竹」の話をします。すくすくと伸びる竹。その竹の中で、早いものでは1日にどれくらい成長するでしょうか。

① およそ10㎝(ひとさし指) ②およそ30㎝(ランドバックの高さ)
② およそ1m(1mものさし) 正解は3番のおよそ1m位だそうです。

 なぜ、こんなに伸びるのでしょうか。その秘密は「竹の節」にあります。竹には、いくつもの節があり、そのひとつひとつの節に竹を成長させる力があります。例えば、一つの節が10㎝伸びるとすると、2つの節で20㎝、3つの節があれば30㎝も成長するということです。竹にとって、節は大事な部分だということです。
 さらに、竹には、このほかにも秘密があります。それは、どんなに強い風に押し倒されても、折れることなく、また起き上がって成長を続けるということです。しなやかに曲がって、もとに戻ることができるのも「節」のおかげです。竹は、この節を作りながらたくましく、しなやかに成長しますが、みなさんも毎日の生活の中で「節」を作っています。
 それは、いつどんな時か。例を3つ挙げます。

①今日はいっぱい遊んで疲れたから、宿題は適当でいいや。節を作るために⇒遊んだからというのは言い訳。自分のやるべきことはちゃんとやらなきゃ。よしやるぞ!

②テストで30点だった。どうせ、自分はやってもできないからいいや。節を作るために⇒このままだと余計にわからなくなってもっと勉強が嫌いになる。わからないことは聞いて解決しよう。先生教えて!

③友達に文句言われて腹が立った。もう、正弘君とは遊ぶもんか。節を作るために⇒でも、ぼくも悪口言ったし、一人じゃつまらないし、仲直りしたら仲良く遊べるかも。さっきはごめんね、一緒に遊ぼ!
 
 失敗してもあきらめない心、思い通りにいかなくてもイライラしない心、何度でも挑戦する心、勇気を出して一歩前へ進む心・・・みなさんも、自分の節を作りながら毎日成長しているのです。みんなが、本気で何かに取り組んでいる時や、つまずいて困っている時こそ強い節をつくるチャンスです。その時には、きっと周りにあなたを応援してくれる人がいるはずです。竹のように、たくましく、しなやかに、すくすく伸びようとする皆さんを、先生たちも応援しています。

 最後に、誰一人悲しい思いをすることがないよう3つの約束をします。

1 頑張る子を、どの先生も精一杯応援します。
2 頑張る子の足を引っ張ることには、どの先生も厳しく注意します。
3 困ったことや心配なことは、一番相談しやすい人に相談して下さい。
4 つらい思いをしている子がいたら、どの先生でもいいので、そっと教えてください。

 では、みんなで「心も体も元気いっぱい。みんな笑顔の外山小学校。」をつくっていきましょう。