学びの足跡
Learning Footsteps
「寄り添い、つながる心」~MSJ推進委員 夏のボランティア活動〜(続編)
この夏、MSJ推進委員の生徒たちは幼児園を訪れ、園児とのボランティア活動に取り組んでいます。今回は、これまでの経験をもとに、それぞれの生徒が一歩踏み出した姿が印象的でした。
小さな手をそっと包み、目線を合わせ、言葉だけでなく「心」を届ける。その一つ一つの関わりに、生徒たちの成長が感じられます。絵を描く園児の手元をそっと見守る姿、言葉にできない気持ちに耳を傾けるまなざし・・・。そこには、単なる“支援”を超えた“つながり”がありました。
「心を寄せる」「心を開く」。そんな言葉がぴったりの、生徒と園児のまっすぐな関係。その時間は、生徒自身が“他者と関わる喜び”や“誰かのために動く尊さ”を実感する機会でもありました。
「忘れない」。そう語る生徒の表情は、確かな手応えと感謝に満ちていました。この経験は、MSJ推進委員としての活動にとどまらず、生徒一人一人の生き方を支える、大切な土台になっていくことでしょう。
命を守る学びは続く ― 防災を探究する2日間 ―
8月4・5日、本巣市ジュニア防災リーダー養成講座が行われ、本校生徒が参加しました。講座では、「自分たちにできることは何か」を問い続けながら、災害時の危険を自らの生活空間に引き寄せて考えたり、避難所運営の課題に対して仲間と対話を重ねたりする姿が見られました。特に、屋内の安全を確かめる活動では、自分の寝室の間取りを描き、家具の配置やガラスの位置から危険を予測し、どうすれば命を守れるかを真剣に考えていました。また、実際に携帯トイレの設置を体験し、知識だけでなく「本当に使えるか」を自分の手で確かめることで、行動につながる実感を得ていました。避難所運営ゲームでは、多様な立場を想像しながら意見を出し合い、より良い避難生活を実現するプランを発表しました。
「家族と一緒に避難経路を確認したい」「困っている人に寄り添える人になりたい」――そんな言葉から、自分ごととして防災を学び、行動しようとする探究的な姿勢が伝わってきました。
地域の“顔”として 中学生の夏の朝
夏休みの朝、真正校区の各地でラジオ体操に取り組む中学生の姿がありました。地域の小学生や地域の大人の前に立ち、堂々と体操の手本を示す生徒たち。
体操後には、小学生一人一人に出席の認め印を押しながら声をかけるなど、責任をもって役割を果たす姿に、地域の大人も温かなまなざしを送っていました。
黙々と体操する背中が語るのは、「自分たちが地域の“顔”である」という誇りと自覚。「私もあんな風になりたい」と小学生が憧れのまなざしを向ける、すがすがしい光景が朝の町に広がっています。地域に根ざし、信頼される中学生の姿が、今年の夏も輝いています。
地域の中でキラリ☆中学生の夏
夏休み中、本校の中学生たちが、それぞれ自分で選んだボランティア活動に参加しました。
地域の夏祭りでは、来場者に案内をしたり、暑い中ゴミを回収したりと、大人顔負けの頼もしさ。幼児園では、小さな子どもたちと一緒に遊んだり絵本を読んであげたりと、優しいまなざしで関わる姿がとても印象的でした。写真には、そんな生徒たちの表情やしぐさが生き生きと写っており、「地域の力になりたい」という思いがしっかり伝わってきます。活動後には、地域の方々や幼児園の先生から「本当に助かりました。」「中学生ってすごいですね。」と温かい言葉もいただきました。これからも、地域に愛される中学生であってほしいと願っています。
「笑顔とまなざしに込めた想い」〜MSJ推進委員 夏のボランティア活動〜
夏休み、MSJ推進委員の生徒たちは、近隣の幼児園でボランティア活動を行っています。初めての経験に、「緊張と期待が入り混じった」様子を見せながらも、生徒たちはだれに言われるでもなく自然と優しいまなざしと笑顔で乳幼児に接していました。
「自分にできること」「気付かされること」を大切にしながら、「自分が楽しむ気持ち」と「相手を楽しませる気持ち」を忘れずに、園児一人一人との時間を大切に過ごしていました。
活動を通じて、乳幼児の小さな手を握り、目線を合わせて話しかける生徒たちの姿からは、心から奉仕しようとする温かい想いが伝わってきます。
園児との関わりの中で得た気付きや喜びは、生徒たちにとって「どれも大切な宝物」となりました。
この経験は、MSJ推進委員としての活動だけでなく、生徒一人一人の人間的な成長にもつながる貴重な時間となりました。