本巣市立真正中学校 本巣市立真正中学校 Motosu City Shinsei Junior High School

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学びの足跡

Learning Footsteps

アニサキスからバスケまで‼ ―多彩なテーマで広がる真正タイム―

今年度、真正中学校では、総合的な学習の時間「きらめき」に、新たに“個人の探究学習”である『真正タイム』が加わりました。「自分の学びは自分で決めたい」「好きなことをとことん探究したい」という生徒の願いをかたちにした時間です。
ある生徒は「アニサキスの生態」について調べ、顕微鏡で実物を観察。ねじれた白い体の動きに驚きながら、寄生虫の不思議な生態に迫っていました。ICTで映画の歴史をまとめる生徒、バスケ上達法を調べる生徒、ポケモンの世界を深掘りする生徒…。どの教室でも、それぞれのテーマに夢中になる姿が見られます。
『真正タイム』は、生徒一人一人が「自分だけの問い」と向き合い、自分の言葉と方法で学びをつくる、まさに“未来をつくる時間”です。これからの探究の広がりに、ぜひご期待ください。

2025年06月30日 14:53

唯一無二の声を、信頼で重ねて

7月15日に予定されている全校合唱に向けて、文化委員が生徒議会に提案したこの取組を前に、3年生が最上級生として学校文化をリードしようと、本気で練習に取り組んでいます。仲間と声を重ねる日々には、「今この瞬間にすべてをかけたい」という強い思いが込められています。笑顔で歌い合いながらも、真剣なまなざしで理想を思い描き、自分たちを信じ切って挑む姿に、成長と絆の深まりが感じられます。
進化・輝き・本気・唯一無二──それぞれの想いを胸に、仲間を信じ合えるからこそ、安心して自分を表現することができるのです。真正中学校版こどもの権利条例「自ら動き、自ら表現する権利」「自分を認め、認めてもらう権利」を、今まさに自らの行動で示している3年生。全校合唱は、そんな3年生の姿から始まる新たな文化の一歩です。

2025年06月26日 14:02

対話から深まる学び ~戦争と平和を考える探究学習~

現在も世界各地で戦争が続く中、中学3年生の社会科では「なぜ戦争は起こるのか」「平和とは何か」という問いをもち、第二次世界大戦の出来事をもとに探究学習を進めました。東京大空襲や原爆投下、沖縄戦などの歴史的事実を調べる中で、一人一人に“自分の問い”が生まれ、自己内対話を重ねながら考察が深まっていきました。さらに、仲間と意見を交わすことで新たな視点に気づき、自分の考えを更新していく姿も見られました。ある生徒は「原爆の被害は決して繰り返してはならない。だからこそ伝えていきたい」と語り、また別の生徒は「沖縄戦では恐怖や命令によって自決を迫られた人々がいたことに衝撃を受け、怒りを感じた」と振り返りました。事実に向き合い、自己と他者の考えに耳を傾ける中で、平和への思いが一層強くなった生徒たち。これからも対話を大切にしながら、学びを深めていきます。

2025年06月24日 13:07

進路実現への道 ~“本当の力”を引き出すために~

6月20日(金)、本校では3年生とその保護者を対象に「進路実現への道」と題した進路説明会を開催しました。今年度第1回目となる今回は、県立本巣松陽高等学校の校長先生を講師としてお招きし、生徒の未来への可能性や、日々の学びの大切さについて熱く語っていただきました。
校長先生は、「今のあなたの力は『本当の力』ではない。思考方法と努力次第で、本当の力は引き出されていく」と語られました。生徒たちはその言葉を真剣に受け止め、前向きな姿勢で話に耳を傾けていました。説明の中では、問題意識をもち、仮説を立て、具体的に検証・考察していくという思考の流れの重要性が強調されました。また、学習において“比較”や“関連付け”を意識することで、理解が深まり、応用力が育まれることにも触れられました。
生徒たちは、「進路を考える」ことを通じて、自分の将来や生き方を見つめ直す時間となったようです。それぞれの可能性を信じ、自らの力を伸ばしていこうとする意欲が感じられる説明会となりました。

2025年06月23日 08:50

「私も、でも…」―ゆれる心で考える命の価値―

道徳科『ソーセージ 悲しい最後』を題材に、人間と自然、野生動物との関わりについて考える学習を行いました。授業冒頭、先生が資料の一節を読み始めると、さっきまで談笑していた教室の空気が一変。生徒たちは、物語にぐっと引き込まれるように真剣な表情で耳を傾けていました。その後、先生が投げかけた発問に対して、生徒たちは次々に自分の考えを口にしました。「熊がかわいそう!人間がいけない。」「人間も動物も命に大小はないの?」「でも、自分が一番大切だとも思う……」など、素直で多様な意見が飛び交いました。
特に印象的だったのは、「~さんはこう言っているけど、私もそう思う。でも~とも考えるよ。」というように、仲間の考えに耳を傾けた上で、自分なりの視点を重ねて話す姿です。発言の一つ一つが、対話の中で深められていく様子は、まさに学びの真髄でした。写真は、そんな授業の一コマ。表情には戸惑いもあれば、真剣な眼差しもあり、一人ひとりが「命」について自分事として考えていることが伝わってきます。
「先生も生徒も本音で語り合う。『深まる』道徳の時間。」人間の営みと自然の営み。そのはざまで揺れる問いに向き合う中で、生徒たちは命の尊さと人としての在り方について、また一歩、自分なりの答えを見つけようとしていました。

2025年06月20日 09:00