本巣市立本巣中学校 本巣市立本巣中学校 Motosu City Motosu Junior High School

校長挨拶

Principal’s Greeting

 令和7年度の学校生活がスタートしました。本年度から学校の教育目標を、

  『自ら学び、自ら律し、自他を愛するわたしを磨く』

にしました。
 「自ら学び」には、自分事として捉える・自分で決める・仲間と練り合い真理を求める・仲間と折り合いをつけ納得解を見出す・信じて取り組み続けることを、
 「自ら律し」には、自分で決めて責任をもつことを、
 「自他を愛する」には、困ったときは頼ればよい(自らを愛する)ことを、また、困っている人を思い、何ができるか考え行動する(自ら他を愛する)ことを、
そして、そんな「わたしを磨けますように」と、願いを込めました。
 学校の目標を変えようと決めたのには、昨年度の生徒のみなさん=「生徒会」の歩みがあります。「自ら愉しむ」「自ら創る」をスローガンに、行事をつくったり、学校生活を見直したり、本巣市こどもの権利条例のもとにもなった「本巣中学校こどもの権利条例」(下参照)をつくっていく過程で、「皆の声を聞く」「全校のみんなで生徒会」「不安な声こそ大切にする」「これから本巣中に入ってくる子たちのことまで考える」といった文化が生まれました。
 こうした歩みから、目標を変えるとともに、上に記した3つの「自ら」を磨けますようにと、今年度のキーワードを「“自ら”を磨く」として、始業式で話しました。

  【本巣中学校こどもの権利条例】
   1 整った環境で学べる権利
   2 安全・安心が保障される権利
   3 個人の意見が尊重され、反映される権利
   4 自由に追求できる権利
   5 差別されずに平等に暮らせる権利
   6 一人一人の存在が大切にされる権利

 さて、始業式で話したことは、もう1つあります。
 それは、昨年度来伝え続けている

  『すべてひっくるめて一人一人がすばらしい』

です。うまくいくときもあれば、うまくいかないときもあります。自信をもってできることもあれば、不安なこともあります。けれど、それらも全部ひっくるめて、生徒のみなさんは、一人一人が、かけがえのないすばらしい存在です。それは、自分のすぐ隣に座っている子も、前後にいる子も、2人向こう3人向こう、さらにはその先にいる子も、みんな同じです。
 この「すべてひっくるめて…」は、生徒のみなさんへも、入学式に参加された保護者の皆様へも、私の切なる願いとして話しました。2,3年生の保護者の皆様にも、この紙面を通して受け止めていただければ幸いです。加えて、生徒のみなさんには、『私たち職員は、ひたむきに頑張る人を応援します。しかし、仲間を否定する言葉や行動には、改善を求めます。もし、自分にピンチが訪れそうになったら、仲間にピンチが訪れそうになったら、相談しやすいどの職員でもよいので相談してください。家の人に相談しましょう。困ったときは「助けてほしい」「助けてあげて」と言えばよいのです。あなたは、決して一人ではありません。』という話もしました。

 さあ、令和7年度のスタートです。今年度が、生徒のみなさんにとって素敵な1年となるよう、共に頑張っていきます。保護者の皆様、地域の皆様には、今年度も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。


(令和7年4月 校長 岩井 隆史)